2014年08月15日
鎌倉の大仏と奈良の大仏の違い
・・・・・お盆なのでちょっと大仏ネタでアレだが、私なりに色々調べてみた。
鎌倉の大仏様は阿弥陀如来で「庶民の味方」、また奈良の大仏様は「国家(天皇家)安泰のための仏」」ということらしい。
以下、パーフェクトなアンサーを知恵袋から引用。
いちばん大きな点は、仏様のポーズが違うことです。と書くとバカにしてるのかと怒られそうですが、仏様にはいろいろ種類があって、それぞれ独自のポーズがあるので、手の挙げ方とか指の折り方(印を結ぶ、というやつです)を見ればすぐ「何仏」か分かるのです。
奈良の大仏は盧舎那仏で、鎌倉の大仏は阿弥陀如来です。盧舎那仏は国家をまるごと鎮護してくれる最強の仏で、大日如来とイコールと考えていいです。阿弥陀如来は、南無阿弥陀仏と唱えた者を一人残らず極楽に連れて行ってくれる、ありがたい仏です。奈良の大仏は「国家の(とゆうか天皇家の)安泰のための仏」であり、鎌倉の大仏は「個人の安心安寧(貴族も、武士も、庶民も)のための仏」と言っていいでしょう(だから鎌倉の大仏は中に入れるのです、というのはどうか知りませんけど)。これは建立されたそれぞれの時代の仏教事情によるものですから、詳しくは華厳宗とか真言宗とか浄土宗とかの歴史を辿るとよいですが。
なお、鎌倉の大仏も最初は建物が覆っていたそうですので(津波で流されたとか)、「屋内か、露天か」というのは本質的な差ではありません。色が違うのも、鎌倉は雨風に晒されてこういう色合いになったというだけです。
律令制度確立期の奈良の大仏は、中央集権の象徴です。盧舎那仏はもっぱら国と天皇を護るもので、庶民はほとんど勘定に入っていません。国家に忠誠を誓い、税金(租庸調)をきっちり納めて、ようやく仏様の救済システムのはしっこに入れてもらえる程度です。
しかし、鎌倉の大仏は、阿弥陀様ですから、個人が直接拝めば救済してもらえます。国家を通す必要はないのです。そもそも鎌倉幕府というのは「京都朝廷は我々関東武士のために何もしてくれないから、これからは我々で政府を作って独自にやらしてもらいますよ、もう朝廷に税金は払いませんよ」という地方独立政権です。そうした鎌倉におわしますのにふさわしい、いわば「地方分権の大仏」、といえないこともありません。
。。。。ということらしい。

小学生の時、修学旅行が奈良で大仏様を見たときすっごい大きい!と思った。
この大仏様の前で不届きなことをしたら何でもお見通しで、直ぐにバチが当たる気がして怖かったな。。。
あと後光というか、とにかく全体的に「金色」のイメージでセレブ大仏、という感じだったなあ。当時の金額で制作費は4500億円くらいだとか。
現代だったら、速攻デモが起こるだろうね。現代人で良かったなあ。
でも昨日観た鎌倉の大仏様は二代目で、初代はたった数年で壊倒し、現在の青銅の姿のまま鎌倉時代から同じお姿をしていらっしゃるそうだ。
鎌倉の大仏様は庶民の味方なので、わきまえていらっしゃるのか金箔を塗ったりすることもなく地味な感じで好感持てるね。
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Posted by fortuneteller yuki at 23:27│Comments(2)
│fortuneteller YUKI
この記事へのコメント
Yと申します。勉強になりました。知らなかったというよりも考えたこともなかったという感じ(^u^)新しいことを知ることは嬉しいことです。ありがとうございます(*^_^*)
Posted by セムコしゃちょう
at 2014年08月22日 11:04

Yさま。
鎌倉は、本当に小京都という感じで一度は住んでみたくなるような場所ですね。
大仏比較コーナー、また設けたいと思います。
よろしくお願いします!
鎌倉は、本当に小京都という感じで一度は住んでみたくなるような場所ですね。
大仏比較コーナー、また設けたいと思います。
よろしくお願いします!
Posted by fortuneteller yuki
at 2014年08月25日 11:12

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