YUKIです。
このリボンを見たことありますか?
日本に売られている多くのものはブラジル・サルバドールのボン・フィン教会のものかもしれませんね。
これはサンパウロから北東に170キロほどのところにある、アパレシーダ教会のファイシャです。
手首や足首につけて自然に切れるまで願を掛けます。
アパレシーダには「褐色のマリア様」と呼ばれる「ノッサ・セニョーラ・アパレシーダ」の像が祀ってあります。
大昔、この川地で魚が全く摂れなくなり漁師たちが神に祈願たしところ、この黒い女神像が川の中から漁の網に引っ掛かって見
つかり、三人の漁師が持ち帰って祀ったところ、その後、大漁が続き町が豊かになったそうです。
アパレシーダの文献はインターネットで容易に探すことができますので、興味のある方は検索してみて下さい。
ただ、やはり一度はブラジルに行って「ブラジルという国」を体感された方のほうがより強く共感できるかもしれません。
ブラジルは多民族・多人種の国ですから、本当に沢山の宗教があり、沢山の神々やサント(聖人)が存在しますから。
アパレシーダの信者たちはみなこのようなイメージを身につけています。
ブラジルの雑貨店に行くと時々見かけると思います。
私はここに今年3月、日本に帰国する直前に行くことができました。
カーニバルの直後だったのですが、さすがブラジルの聖地だけあり、物凄い参拝者数でした。
平日の参拝客は十数万人にも及ぶと言われています。
人々はアパレシーダを参拝し、ミサに参列し、祈りをささげたあと、敷地内のカフェでのんびりとくつろいでいます。
ブラジル全土から、またはヨーロッパ各地からも熱狂的な参拝客が訪れます。
アパレシーダは、私には日本の弁財天、インドのサラスバティーと同じ力を持つ女神様です。
カーニバルとショーの後、胃腸炎に罹り不安で仕方なかった私を救ってくれました。
胃腸炎は9年前に罹った膵炎にも似た症状だったので生きた心地がしませんでした。
万が一膵炎だったら、Ⅰ型糖尿病を患っている私は手当しなければ数日で命を落とすからです。
アパレシーダは(というより女神は)、義理人情に厚い神様で深く信仰すれば恩恵も大きいけれど、
不誠実な事をしたり、友人や身近な人を裏切ったり不正を働くと手厳しい罰をお与えになるそうです。
ブラジルではスピリタ(霊媒体質の人で見える人)と呼ばれる人は沢山いて、中には神の名に基づいて人の心を操っ
て巨額の富を築いている人たちもいるそうです。
神のお姿が見えないのをいいことに、金儲けのために神の名を騙って生計を立てている人間が
ゴマンといる、とアイコが嘆いていました。
私は人は汗水流して働き、長年かかって信頼関係を築き、努力して道を切り開いていくのが正道であり、
その人に見合った幸せを勝ち取っていくものだと思っています。
人脈も、ポジションも、本人にとって全て必要なものは必ず神の意志と自分の努力で引き寄せられるものであり、
誰かに用意してもらったり、与えてもらったものを含めて、何の裏づけもなく簡単に手に入れたものは相手の
シチュエーションや相手との人間関係が変わってしまえば、簡単に消え去ったり崩れ去ってしまうものだと思います。
「揺るぎない自分のポジション」とはどんなに時間がかかっても、誠実さを持って継続していくことで必ず手に入るもの
ではないでしょうか?そして気がついたら、それに応えてくれる賛同者がいる、という感じなのではと思います。
聖地アパレシーダとは、そんな厳しさも教えてくれる町でした。
この聖地に私はいずれまた修行に行き、しばらく住むことになるでしょう。
教会の敷地外にる夕暮れの丘の上でどこかでAO VIVO(ライブ)の音が聞こえてきました。
大好きなPAGODEとMPBでした。
そのときはっきり感じましたね。
それも私の運命のようだから。